Light and color

好きなゲームとか落書きとか。

kindle voyageはまだいける

基本的に読書は電子書籍派。

端末はiPadkindle

最近、kindle専用端末を使う頻度が高いのでこれいつ買ったんだっけと確認したら、機種はkindle voyageだった(2014年発売)。

 

10年くらい前に買ったらしい。機種はずっとkindle paper whiteだと思い込んでたが違った。

voyageの気に入ってるところは、180g程度と軽いところと、ページ送りボタンが両サイドについているところ。(賛否あるっぽい)

 

端を片手で持つだけで、ボタンでページめくったり戻ったりできるので、指を動かさなくてすんで便利。

 

あと液晶じゃないから目に光が入らないのもよくて、寝る前の読書に使うことも多い。

でもこの機種販売終了になってた。ページ送りボタンつきはkindle oasis一択(でかいし高い)。Paperwhiteはボタンが本体下にあるらしく、たてかけると電源オフにしちゃいやすいみたい(voyageは背面にある)。

 

幸いWi-Fi環境で使う分にはまだまだ平気、ダウンロード時間はかかるがまんがは読まないのでデータ量もさほど気にしていない(保存容量4GBである)。

軽くて大きさもちょうど良いので、これからも長生きしてほしいものである。

『夜と霧』新版の感想

ヴィクトール・E・フランクル

Kindleで旧版を2015年に買っており、なぜか手付かずであった。2002年に、原著改訂版を翻訳した新版が出ている。

最近NHKBS世界のドキュメンタリーで、アウシュビッツ関連の番組みて思い出して読み始めた。

 

旧版は前半の出版社による解説が長い…。

なにしろ戦後に出版されたので、読者に周辺情報として知っておいたほうがいいだろうとのことだったが、言葉遣いが古いので漢字も昔の表現が多く、辞書引きながら読むにしてもちょっと辛かったので、ようやく本文にたどり着いたが新版を買って仕切り直し。読みやすくなった。

 

ドキュメンタリーや解説で、まずは生活環境が酷いことは知れたが、それについて、著者がビタミン欠乏、歯磨きもできないのに歯茎の状態が収容前よりもよい、と記述していてびっくりした。歯がぬけないかとか、確かに気にはなっていた。そうだったんだ…。

 

でも栄養失調はひどかったので、脂肪も筋肉もなく、歩くのも精一杯、いかに生き延びる工夫をしたかなど、そういったことも書かれていた。

 

収容から開放までの何段階かでどのような精神状態になっていくのかが、自分の経験や周りの人とのやりとりをはさんで淡々と綴られてた。

妻ヘの愛情を思い出しながら自分と妻が想像の中で会話して、生きてるか死んでるかではないというようなことのシーンは、もし自分が大事に思ってる人と死別することになったときの希望になりそうなどとおもった。

 

振り返るとなぜ生き延びられたか不思議だったらしい。どんな出来事が起きていたかはもう他にもたくさん証拠があるからということで、なるべく内面について心理学者の視点で書かれてた。

未来への希望がなんとかもてればどのようにも生きられるけど(それでも体力の限界はあるだろうが)、逆に絶望してしまうと病気であっという間というのが印象的であった。抵抗力が下がってしまうようだと。

著者の臨床経験からも失業者にも同様の傾向が見られる(未来がないと感じることについて)そうで、これは過去の話ではなく、人間の精神って未来に希望がもてるかでこんなに違うんだなと思い知った。

ドラマ「舟を編む」の感想1-3話

小説読み終わったばかりで内容は記憶に新しく、キャラクターに愛着湧いてる状態で見てる(映画、アニメは見てない)。

ドラマのオリジナルストーリー部分も違和感なくておもしろいー。原作にないセリフも言いそうって感じる。

そして回を増すごとにおもしろくなってる。

 

1話は、主人公の岸辺みどりが自信をなくしネガティブな感じで見てて辛い部分もあったので、見続けられるかなぁなどと思ってたのは杞憂だった。よかった。

 

続いて2話は恋愛の語釈について、みどりが疑問をもったことから、今後の検討課題に。そしたら3話はほとばしる愛がテーマだった(気がする)。

 

2話も、辞書に関する説明と登場人物把握した段階だったけど、最初は天童なんかムカつくやつと思ったら最後いいやつになった(小説で読んだ西岡に対する印象の変化に似ている)。

みんなで大型辞書を拝むシーン好き。

 

3話は、みどりのセリフで

「ぬめり感という概念…?」

「きっしー⁈」

の場面かわいい。

 

冒頭、引っ越しシーンでまじめがあまりにも日本語の正確さを気にするあまりに(あげく聞き間違えて、やる気をだすための奇声を発する)、かえって会話と作業がすすまないのおかしかった。

ぬめらなかった過去とぬめる未来の会話に引くみどりと佐々木さん。

なんだか辞書編集部の雰囲気もだんだんよくなったように感じ、松本先生に辞書の鬼ですねとにやにやする荒木のシーンもよい(実践して思考!実践して思考!←三角関係について)。

 

まじめの若かりし頃の時代はないぶん、13年後の西岡とのやりとり見れたのはなかなか嬉しい。鉛筆削るのたどたどしい様子にはらはらする西岡はなんだかまじめの保護者のようだった。

教授の水木しげるへの愛が深すぎて(後で気がつく流れ)、原稿の文章量が多すぎ、しかも余白減らしてA4に原稿が印刷されてたから、紙の見た目の圧がすごかった。教授からの熱量と圧もすごかった。きっと、原稿に手入れする前に西岡がいたら、まじめのラブレターと一緒って瞬時に気がついたんだろうなーー。

MOTHER3〜第1章おわり、第2章へ

Switchオンライン追加パックでMOTHER3ができる〜。嬉しい。

 

携帯モードでやると、アドバンスの画面大きくした感じで見やすい(ゲームボーイアドバンスでプレイずみ)。

 

2章まですすめたが、一旦終了後にSwitch側のどこでもセーブの古いデータをロードしたら、それで上書きされてしまい、ショックだった。

1章の途中からやり直し。

家族とメインキャラは自分で名前つけられるのだが、うっかり身内の名前にしてみたら1章のラストの辛さ倍増…。ストーリーうろ覚えで知ってたにも関わらずけっこうきた。

 

1章のラストの双子の兄はいずこ…ってところで、カメラが移動してプレイヤー視点からは居場所がわかるのはショッキング。どうなったんだったっけ…。

 

バトルは仲間が少ないし(いてもゲストキャラは戦力になってくれない。腰が痛い、とかで1ターン過ぎる)回復技もないから木が燃え出してやられる!と思ったけど、バトル終了時にHP残ってると致命傷でもゲームオーバーにならない仕様。だったことを思い出した。

あぶない…。セーブ地点のデータからやり直し、ではなく、1番近いセーブ地点まで移動するだけなので、回収したアイテムや経験値が無駄にならないのは嬉しい。お金は半分なくなるらしいが(ポケモンと似てる)。

 

第2章は、ダスターメイン。1対多数のバトルになりがちで、なんど倒れたことか…。ダスターの父親のセリフが適当感満載で、こういうゆるさもあるがMOTHERシリーズのいいところ。たぶん。

 

2006年のゲームだったみたいで、18年前か…。当時は切ないなぁくらいの感想だったけど、今やったら1章で泣きそうだった。

MOTHER2よりもドット絵のアニメーションが進化してる気がして、マジプシーが足組み替えるシーンは見応えありました(?)。

 

クリアしたら積読になってるMOTHERの言葉を読みたい。

小説「舟を編む」の感想

ドラマが始まったのをきっかけに、読みたい本だったことを思い出した。

 

ドラマ1話を読んでから小説を読んだ。

まじめが主人公かと思っていたけど、章が変わるごとにまじめ→西岡→岸辺と主観が変わるので、同じ辞書づくりに対してもそれぞれの人物の捉え方が違って、時間が経つにつれてまじめの影響を受けてみんな熱心になってく過程がおもしろかった。

 

あと、西岡と岸辺のまじめへのつっこみとか(直接だったり内心だったり)。

 

紙へのこだわりの部分は、自分は文房具としての紙は好きでいろいろかき心地にこだわっていたこともあったので、紙の厚みや裏写りの説明についてはすぐわかったが、辞書として最適な紙のぬめり感については初めて知った。それを語るシーンは状況が目に浮かぶようだった。気にしてなかったので手持ちの辞書を触ってみたくなった。

 

→触ってみた。紙の辞書はあんまり手元にない。国語辞書は岩波国語辞書しかないや。あと、英和、英英。

英和は国語辞書出してない出版社、英英は洋書。たしかに国産の辞書は紙の色が黄色みがかっててあたたかみがある。洋書は辞書向けに薄い紙を使用しているが薄いだけという感じ。

岩波が1番触り心地とかめくりやすさがよかった。国語辞書がほかにないから程度はわかんないけど。

 

あとは、「めれん」という単語について、ご存じなければ辞書で調べてみてというやりとりがあり、ためしに自分の手元の辞書を引くものっていない。物書堂の辞書アプリで大辞泉を買ってしまった(大辞泉プラスもくっついてきて、謎の固有名詞の詳しさ。ドラクエの固有名詞も載ってるとのことで引いたらたしかに魔法の名前も載ってるし、各ナンバリングタイトルがどのハードに移植されたかまで書かれてた)。

こんな単語、日常で使わないしふつうに話せばいいのに、と思ったら、その後同じツッコミを登場人物がしていた。

 

最後は、なんだかいい終わりで…と思ったところに、まじめの恋文全文公開がぶち込まれ、西岡と岸辺のツッコミが併記されてるところがよかったですね。

これもらってもどうしたらいいのかわからない気持ちが共有できたのと、結局中略されるほど長いっていうところとか。

 

で、ドラマ1話目のエピソードにあたる部分は原作ではほぼなくて(同じ部分は1行程度ですまされている気がする)、岸辺みどり視点で話を膨らませていくようなのでどんな感じか楽しみになった。