ユニのボールペンのシグノは耐水性があったと思うけど、ユニボールワンのインクは濃く発色するようインクが異なっているらしく、なんかたまたま濡れた手で触ったら滲んだので、耐水性ではないのか気になりテスト。
耐水性のあるボールペンなら絵の主線にしたいこともあり、水彩紙で試した。そのため、通常の筆記用紙よりは紙にインクが吸い込まれにくいという条件である。
12種類ためした結果(内2種類は比較で、染料で耐水性ないのが明らかなのを使用)↓
それぞれ番号を振って、とりの絵のところを水をつけた筆で存分に濡らした。(9番以降は、耐水性か不明なので、比較で絵がふたつずつ(右側が濡らしたほう))
・大まかな分類
①から⑥は、本体に耐水性と記載のあるペン。
⑦から⑨は水性顔料と明らかなボールペン
⑩(右上)は無印の製品。「さらさら描けるゲルインキボールペン」のサイト上での仕様を見ると、水性との記載のみ。(商品名に「さらさら」がないやつは中性ゲルとなってるけど、違うのだろうか?)
(11)(12)は比較用で、耐水性がない染料インクのペン。
・それぞれの結果
①②はSAKURAのピグマペン水性0.1mm
→耐水性の明記あり、全く滲まず。0.1mmでインクの発色もよい。描きやすい。
③ウチダのマービーのセピア0.1mm
→耐水性の明記あり、同様。薄めの茶色を探していて、もともとこの色。④のコピックのセピアよりも少し赤みがかっている。描きやすい。
世界堂で買った気がする。
④⑤コピックマルチライナーセピアと黒0.1mm
→耐水性の明記あり、同様。細さの表記が同じでも、ペン先が少し心許なく、でこぼこした水彩紙には向いてないかも。コピック用なので、滑らかな紙を想定しているためかと思われる。
発色は少し弱めで、主張しすぎなくてよいかも。
⑥パイロットsuperプチ中 黒
→耐水性の明記あり、同様。バーコード用のラベルにはリサイクル水性サインペンとも書かれている。紙目を選ばず普通に書ける感じ。
⑦ユニボールシグノ ノック式黒0.38mm
→従来のインクのやつ。あまり売ってるの見なくなったが、替え芯は健在だった。よかった。顔料系インクなので完全には水に流れないが、少しインクが擦れて水で広がった。描き心地は普通に良い。
⑧ユニボールワン 黒0.5mm
→新しい、濃く発色するように作られたインク。メーカーのサイトによれば発色と速乾性を高めるために、インクの紙への染み込みを抑えるなどの工夫をしているそう。ということは、紙の上にとどまっているから擦ったりすると弱いのかな、と気になっていた。乾いた状態では確かに速乾性あり擦ってもかすれることはなかったが、紙に染み付かない分、水彩紙の上ではインクが動きやすいよう。ま、本来の使い方ではないから仕方ない。水にすぐ溶け出す感じではなかったが、水彩系の絵には向かない。
⑨SAKURAボールサインiD ブルーブラック0.4mm
→本体には書かれてないが、替芯のパッケージには水性顔料ゲルインクと記載あり。描き心地はよい。⑦のシグノと同じ感じで少し滲む。ボールペンとしては耐水性あり。
⑩無印さらさら描けるゲルボールペン茶0.5mm
→顔料系なのか不明であったが、かってにサラサと同じインクでそこそこ耐水性あるのでは?と予想してたら水に完全に溶けた。少しこすったら筆跡も無くなりそう。いい色だったので主線に使いたかったから残念…。灰色もあるし、替芯が売ってるのはなかなかないからなあ。ボールペンとしては問題ないから仕方がない。
(11)ZEBRA CLICKART ブルーブラック
→水性マーカー、水性染料との記載なので、当然ながら水には弱かった。ノック式のマーカーペン。
(12)パイロット ハイテックブルーブラック0.3mm
→水性で、やはり耐水性なし。昔はかなりの色のラインナップがあったものだが、多色ペンのハイテックコレトが出てから単色のハイテックは減っていった気がして、最近は顔料系のジュースというシリーズがメインのようで、もう黒、赤、青、ブルーブラックしかなくなってしまった。顔料じゃないくせにペン先詰まりやすいし曲がりやすくて、なかなか一本使い切れないボールペンだった。
・まとめ
絵に使うなら、耐水性との記載があるペンに限る。シグノとボールサインもわりと耐水性があるけど、水彩だと筆からパレットにボールペンのインクがついてしまいそうなので、絵には避けた方が無難だろうなぁ。ハガキや宛名書きには向いている。