Light and color

好きなゲームとか落書きとか。

ドラマ「舟を編む」の感想 10話(最終話)

松本先生からのメールにほろりとした。

 

闘病中で、薬の副作用がつらくてなかなか連絡できないとの流れでどうなっちゃうのか不安でみていたら、みんな宛にメールがきた。

副作用がコントロールついて、安定して過ごせていると。手足の痺れを訴えたら、医師から具体的にいくつか具体的なたとえで質問されて、実際に体験したことのないしびれ(電気が走ったような、とか)なのに、まさにその言葉通りに感じたというような内容。

第二話で、松本先生は辞書のためには体験が大事と力説してたけど、治療を経験して言葉への意識が変化したのかなぁ。みどりは生きることは変わることってモノローグで言ってたのにしっくりきた。

 

恋愛の語釈はみどりの宿題になってたが、3年間の観察の結果の松本先生の返事があり、それを見た天童の流れもよい。また、恋愛がらみでは、まじめのラブレター再登場、本人にバレるが西岡の仕業ときいて納得するまじめ。かぐやさんへのまじめの気持ちが、小説での初対面時からほぼ変わってないみたいでほほえましかった(今さら、かぐやさんは妄想ではなくて実在したなどといい、みどりにひかれていたが)。

 

刊行記念の祝賀会は、松本先生がリモートで出席して、原作とは異なるうれしい展開(マイクオフになってるお約束展開もあり笑)。その後、現在(2024年)へ時が流れてみんな健在、第二版に向けて仕事しつづけてる様子が見られて(棚も第二版の原稿置き場になってた)すがすがしい終わり方だった。

社長と松本先生が「なんて」の単語を前向きな文脈で使っていて、1話との対比が印象的だった。まじめに言葉で伝える重要性を教えてもらったみどりが、今度はまじめに言葉の大事さを訴えるシーンも。

 

原作小説の雰囲気がとても好きで中盤は最後までドラマ楽しめるかドキドキもしていたけど、ドラマオリジナルのアレンジも楽しめた。ストーリーの順序や展開の仕方などが変わっても、キャラクターの人格が小説と変わらない印象だったからよかった気がする。観てよかった。